どうも、カントです。
今回は
「教える技術を知らない会社はひたすら損するばかり」
について、お話をしていきたいと思います。
動画バージョンはこちらです⇩
目次
仕事の片手間で仕事を教えようとする
これは日本の会社でありがちなことですが
先輩が新入社員に
「仕事を教える!」
といった場合、どう教えるかと言いますと
仕事の片手間で仕事を教えようとします。
具体的にいいますと
「教える先輩」と「教えてもらう新人」がいるとします。
そこで「こうやるんだぞ」と仕事を新人に教える場合、
教える先輩も自分の仕事が忙しいので、
新人に、なかなか上手に教えられない。
というのは、よくあるパターンなんです。
なんで、上手に教えられないの?
ここで、上手に教えられない原因はなんだと思いますか?
それは
教え方を工夫していない
からです。
ひたすら
「こうやれよ。」「1回で覚えろよ。」
みたいな感じで、
自分の仕事の片手間で新人に仕事を教えようとします。
この教え方って、ぶっちゃけてしまうと、
「結果的に損しますよ」
ってことなんです。
なぜなら
自分の仕事をしながら片手間で教えているので
やっぱり、上手く教えることができません。
自分の仕事が、めちゃくちゃ忙しいから、
新人に手取り足取り
仕事を教えることができないからです。
そして
- 手取り足取り教えることが悪いという風習
- それぐらい自分で覚えろ
- 先輩の技術を盗め
など、日本に根強く残る、
古臭い新人教育の考え方があります。
たしかに
「技術を盗め」という教え方は、昔では通用しました。
なぜなら、その会社以外に学ぶ場所や学ぶ機会がなかったからです。
しかし今は、
インターネットや外部のセミナーなど、
学べる場所、学べる機会がたくさんあります。
「その会社で働かなければ、スキルを身につけられない」
なんてことは、ありません。
昔は、「技術を盗め」でよかったかもしれませんが
今は、教える側の甘えでしかありません。
「技術を盗め」という考え方は
今の時代では通用しないのです。
それは教え方が下手くそなだけで、
ただの言い訳に過ぎないんですよ。
前にも教えたよな?というセリフ
- 前にも教えたよな?
- 何度も聞くな。
- 一回で覚えろ。
社会で働く以上
1回は言われたことがあるセリフかと思います。
このセリフ、昔はよかったんです。
通用したんです。
なぜなら、
会社や先輩のほうが立場が上だったからです。
しかし、今は違います。
今は、
新人が会社を選べる時代なのです。
近年は
新人の数より会社の数の方が圧倒的に多いのです。
会社は選ばれる側になり
立場が逆転してしまいました。
だから新人は、会社や先輩から
訳の分からないことを言われると
- うわっ、それ無理無理・・・
- 消耗するだけだしな
- 会社辞めよう
という思考になってしまうのです。
新人に完璧な学習能力を求める
昔ながらの考え方で、
新人に完璧な学習能力を求める人がいます。
- 1回で覚えるためのメモ術
- 記憶力
- 読解力
- 再現力
入ったばかりの新人に、
超絶完璧主義を求めます。
いきなり教える先輩が、
先輩と同じ能力(1回で覚える場合は、それ以上の能力)
を新人に求めがちです。
ぶっちゃけてしまうと
1回で仕事を完璧に覚える能力があったら
会社に所属しなくても
どこでもやっていけるはずです。
ただ、現実問題として
1回で仕事を覚えられるわけがありません。
なぜなら、脳科学的に相当困難なことだからです。
人間は
1回聞いただけでは記憶できない
ことが、脳科学的にも証明されています。
何回も聞いて、何回も実践して
失敗から学び、ようやく自分の身につきます。
短期記憶を長期記憶変換するためには
何回も聞いて、実践することが重要です。
いきなり、新人に完璧を求める考え方は
脳科学的にも、終わっている考え方だと
個人的に思っています。
ただ、分かる部分もあります。
「甘え」「1回で覚えなきゃ」
など、「気概が大事」という考え方も理解できます。
しかし
脳科学的にしっかりと丁寧に覚えさせないと
新人は萎えてしまい、やる気を失くしてます。
昔ながらの考え方、教え方をずっと続ければ続けるほど
会社に人が集まらなくなっていきます。
会社に人が集まらないと
会社自体がどんどん先細りしていきます。
人が集まる会社にするためにも
「論理的にどうすれば覚えられるのか」
を脳科学的な視点から、教える側が
きちんと勉強をする必要があります。
教え方をきちんと勉強して、実践していく会社が
結果的に、生き延びていく会社だと思います。
教える技術を知らない会社はひたすら損するだけというお話のまとめ
- 教える技術を知らない会社は、損するばかり
- 新人を、昔ながらの教え方をしても意味がない
- 脳科学的にも、人間は物事を1回で覚えられない
- 困難なことを押し付けていると、人材が流出していく
- 教え方を学習した会社だけが、生き延びていく
- 脳科学に基づき、論理的に教える技術を勉強する必要がある
教える技術を知らない会社はひたすら損する
だけです。
これからの時代は
論理的に仕事を教える技術を身につけた会社が
結果的に、生き延びていく社会だと思います。
新人に仕事を教える場合、
「脳科学に基づいた教え方」
を意識してみると、いいかもしれません。
ぜひ、取り入れてみてください。
最後まで、お付き合いいただき、ありがとうございました。
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